23．不思議な人を見た

そういえば、25日の帰りの特急の中で、不思議な車掌さんに出会ったのである。
上野を出てすぐに、「切符を拝見〜」って、背の高いちょっと男前な車掌さんが来た。切符を出して待っていると、車掌さんが乗客と受け答えしている合間に「すいませーん、すいませーん」と、スゴいしわがれた声が聞こえてきた。
弱々しい声で、しかししきりに「すいません」と繰り返すその声。私はてっきり誰かが、車掌さんを呼び止めているんだと思ったんだけど、車掌さん全く気付く気配無し。
車掌さんが近づいてくると、その声も段々大きくなって、いよいよ私の方がそわそわしだす。つか、誰が呼び止めてるのか解らん。それに誰も気付かんのか？
んで、私の順番が回ってきた時、気付いた・・・

その声は車掌さんの声だった

のだよ！普通の声で、普通に発音した後に、小さくしわがれた声で「すいません」と付け加えていた・・・ような気がする・・・。気付いた時、ちょっとゾワっとした。
風邪でもひいてたんだろうか。でも普通に話す所は普通だった。癖なのかな？

ちょっと、気になったお話でした。オチはない。